貧乏人でも投資がしたい

パーソナルファイナンスとインデックス投資についての話題がメインです。意見は結構コロコロ変わります。

案外むずかしいiDeCoの出口

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資産形成家のいぬデックスです。

今のところ、2号加入者(会社員など)のiDeCoの拠出上限は年間27.6万円となっています。仮に20年間満額拠出し続けたとすると、元本だけで552万円になる計算です(手数料は控除せず)。

そこそこの財産になりますね。他にも厚生年金や退職金などもあるでしょうから、場合によってはこれだけで十分な老後の資金を手に入れられるかもしれません。しかも所得控除でいくらか戻ってきますから実質的にはもっと多くなるはずですよね。

そんなお得な制度であるiDeCoですが、ずっと預けたままにすることはできず、いずれ全て口座の外に現金化して受け取らないといけません。このことが資産形成の出口という点で話をややこしくしています。


受け取り方は2種類(+合わせ技)

iDeCoの受け取り方は金融機関によって多少の違いはありますが、
  1. 60〜70歳までの任意のタイミングで全額一時金として受け取る
  2. 5〜20年の期間で年金として受け取る
  3. 上記二つを組み合わせる
の三種類があります。(3が選べないところもある)

いろいろと意見があると思いますが、最もお得な受け取り方(税金がかからない方法)は1の方法と言われています。退職金控除の金額がかなり大きいので、この枠に収まる限りは完全に非課税で全額手に入れることができます。

2の年金として受け取る方法は、その間iDeCoの手数料が掛かったり、いずれは終了してしまうという不安があったり、公的年金等控除があるものの、65歳未満は年間70万まで、65歳以上は120万までと案外低く、超えた分は所得税の対象となることもあるなどと一時金と比べて損な部分もあり悩ましいところです。

3の合わせ技は拠出上限の大きい1号加入者(自営業など国民年金の対象者)や企業年金などと組み合わせてかなりの額の退職金が出る場合など、退職金控除から大幅にはみ出る場合には有効ですが僕には関係ないので省略します。しかもSBI証券では選べないし。くそぅ。


一時金で受け取る場合のパラドックス

ところで全てを一時金で受け取る場合、いつまでも株式ファンド100%のままですと受け取る瞬間の景気によって大幅に下落した状態で受け取ることにもなりかねませんから、確実にそこそこの金額を受け取るためには50歳になった頃から徐々にリスク資産の割合を減らしていくテーパリングを行うのが定石となります。

そうすると通期でiDeCoの中身が生み出すリターンはそれほど大きくはならないだろうということが想像できます。資産が積み上がる頃にはリターンの源泉である株式の割合は小さくなっているからです。まあそれは仕方ないと諦めないといけませんね。

問題は受け取った後の話です。
一時金を受け取った時点で突然大きなキャッシュポジションが発生してしまい、それまでの(ideco以外の)アセットアロケーションが崩れてしまいます。急に1000万近い現金を受け取っても困ってしまいます。

結局のところ現金で受け取っても、また株式投信に再投資することになるでしょう。せっかくリスクを下げていったのに受け取ってからまたリスクを増やすという意味不明な行動をとることになります。かといって年金として受け取る場合には運用益ではなく、受け取った金額に対して課税されますからしっかり計算しておかないと損をします。

今思いつく対処法としては、iDeCoのテーパリングで完全にリスクゼロまで持っていくのではなく、現金で受け取った後再投資する予定のアセットアロケーション(例えば株式30%など)までにとどめておくというような方法が現実的でしょうか。


他の退職金や年金との兼ね合い

他にも考える必要のある要因があります。退職金です。退職金も現金で払い出されます。この金額によっては大幅に資産全体のリスクが下がる可能性があります。せっかくコントロールしていたはずのアセットアロケーションがぶち壊される瞬間です(^_^;)

こちらも今使わないお金でしたら結局運用の方に回すことになるかもしれません。引退後なのに現金で入ってきたものをリスク資産に入れるというのはなかなか挑戦的というか二度手間という感じもしますが、全てをコントロールできる場所に置いておいた方が良いでしょう。


グダグダと書きすぎましたが、まだ僕の中でもこれだという答えが出ていません。どうも思っていたよりも考えることが多かったようです。また考えが進んだら報告します。