貧乏人でも投資がしたい

パーソナルファイナンスとインデックス投資についての話題がメインです。意見は結構コロコロ変わります。

低金利が常態化している日本で、米国流ポートフォリオは有効なのか

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資産形成家のいぬデックスです。

資産形成(運用)に関する知識は主に米国から輸入されてきました。米国で書かれた資産配分に関する記述を読んでいると、株式と債券半々が良いとか、いやいや60:40がいいよとかそういう話が出てきますが、これをそのまま日本に当てはめると、想定外の結果になることもあるかもしれません。

金利が低いとそもそもこの資産から得られる利益が少ないからです。

2019年1月時点ですと債券の利回りとファンドの経費が同じくらいです。つまりリターンゼロです。なのに価格変動の可能性はあるということで、預金していたほうがましということになっています。

これが米国ですと普通に2%くらいの金利ですので、ただ持っているだけでもチャリンチャリンと利息が入ってきます。

インカムに注目したポートフォリオの考え方

ところでポートフォリオの考え方として、価格の変動は仕方のないコントロールできないことと諦めて、利回りを基準に考えるという方法があります。

株式の配当利回りはおよそ2〜3%といったところです。債券はどうでしょうか。米国ですとこれが2〜3%と、ほぼ株式と同等です。米国で株式:債券が半分ずつというのがバランスが良いと言われるのも頷ける話です。

では日本ではどうでしょうか。株式の利回りは変わりません。しかし債券からの収入はほぼゼロです。2510 NEXT FUNDS 国内債券ETFの分配金利回りは0.21%あるようです。ネット銀行の定期預金キャンペーン金利程度ですね。

インカム・ゲインを尺度とした場合、債券を組み入れる価値は、米国に対して10分の1程度と言えるかもしれません。

価格変動に注目した場合

では価格変動に注目した場合はどうでしょうか。

これは明らかに効果があります。株式と債券の価格は逆相関であると言われていますが、確かにその傾向はあります。

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各アセットの相関係数(過去5年)

しかし、債券にも価格変動リスクはあります。特に金利が急激に上昇した場合は債券市場の暴落が起きると言われています。

債券の代わりに銀行預金や個人向け国債を使うと、逆相関は無くなりますがその代わり無相関となり、金利が上昇しても価格は変動せずに利息が増えることになります。価格変動を嫌う場合はこちらを使うという方法もあります。

特に現在は、国内債券ファンドは逆ざや(リターンがコストに負ける)になりやすくなっています。損をする可能性をゼロにしたくなるのもわかります。

さて米国と同じような配分にしますと、価格変動の特性は似たようなものになりますが、債券の金利が低い分、単純に得られるリターンも低くなることが考えられます。

低金利の日本では、配当金目当てに株式を多めに持つか、あるいは資産額の安定を重視すると低いリターンで満足する必要があるということになると思います。

自動化するなら債券を入れざるを得ない

話は変わって、とことんまで手抜きをしたい場合の話です。

キャッシュと株式とのバランスを取れば良いといっても、このバランスは自分で取らないといけません。それすら面倒くさいという人や、貴重な非課税枠での運用を、売らずに切り抜けたいという用途にはバランスファンドという選択肢が出てきます。

大抵のバランスファンドは株式と債券に投資するもので、何も運用しない現金というのはなるべく持たないような方針になっていると思います。

実は現金を持ってくれるファンドというのもないわけではないのですが(1574 MAXIS TOPIXリスクコントロール(10%)ETF)あまりにも限定されますので省きます。

そうなると逆ざやになったとしても債券を組み入れられた商品を持たざるを得ません。多少の損失の可能性は飲み下さないといけないということになります。個人的にはそれでも自動化で得られるものは大きいと考えます。

おまけ:外国債券の話

ところで、さきほど米国債券は金利が高いという話をしました。日本の債券から利息をほとんど得られないなら、比較的高金利の外国債券を組み入れるというのも一興かもしれません。

米国人が書いた本にも、最近低金利だから、金利収入が欲しい人はオーストラリア国債とか入れてみたらどうかなテヘペロ★ミ って書いてありました(ここは笑うところです)。

金利平価説というものがありまして、金利差がある場合、二国間の為替はそれを修正する方向に動く仮説です。これを理由に、国内も海外も債券の期待リターンは同じであるとする考えもあります。

ただこれが常に成り立っているかというとそうでもないように見えることもあります。たとえば今なら、米国のハイペースな利上げにも関わらずドル/円の為替レートは比較的安定しています。

バランスファンドに外国債券が含まれていることに不満がある方はそのような発想の転換で乗り越えるのもありかもしれません。