貧乏人でも投資がしたい

パーソナルファイナンスとインデックス投資についての話題がメインです。意見は結構コロコロ変わります。

東証の市場が整理されたら、TOPIXはどうなるんだろう

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資産形成家のいぬデックスです。

すこし新鮮さに欠けますが、最近こんなニュースがありました。

JASDAQと二部の統合は順当だと思いますが、問題は一部の企業の絞り込みですね。記事によりますと

1部というだけで投資資金が流入し、上場後に自らの成長に熱心に取り組まない企業がある

とのこと。まあ確かにTOPIXに連動するインデックスファンドのおかげで放っておいても買いが入りますから、上場維持だけが目的なのではないかと疑いたくなる企業があるのも確かです。

さらに、

時価総額500億~1000億円を基準として、約600~1000社に厳選し、「日本を代表する企業が上場する市場」を目指す。

 だそうです。TOPIXが東証一部の総合株価指数だとすると、上場企業が(段階的にでも)大幅に減るとなると指数の連続性に問題が出てきますね。

時価総額基準での絞り込みはすでにできている

それにしても腑に落ちないのは、上記のように時価総額を基準として対象を絞った指数はすでにいくつか存在しているということです。

たとえばTOPIXにも規模別株価指数・TOPIXニューインデックスシリーズなるものがありまして、それぞれ時価総額上位からTOPIX Core30、TOPIX100、TOPIX500、TOPIX1000などがあります。

ちなみにこれらの規模別指数は全てTOPIXにリターンで負け続けています。大型株のパフォーマンスの低さを象徴しています。

とはいえこれは時価総額の低い小型株に資金が流入することで株価が上昇して良くなっている可能性もありますね。

他にも日経と提携して作ったJPX日経インデックス400というのもあります。こちらは「投資家にとって魅力の高い」をキーワードに連続赤字企業を排除し、ガバナンスやROEについて(ほんのおまけ程度)の味付けをして、東証4市場すべてを対象として時価総額順に400銘柄を選択したものですが、こちらもTOPIXと代わり映えしない成績となっています。

またMSCIやFTSEのような海外の指数ベンダが提供する日本株指数も、基本的には独自で選出した時価総額上位85%程度の企業に投資することになっています。海外の指数の場合はREITやJASDAQも区別なく対象に入りますので海外投資家にとっては、市場の整理はあまり意味のないことです。

時価総額の小さい企業に資金が流入するのを防ぎたいのであれば、日銀とGPIFにこれらの指数を主に使うように働きかければそれで済むような気もします。

もちろんそれで他の機関投資家や投信が方針を変えてくれるかというとそんなことはないと思いますが・・・。

TOPIXに連動するファンドはどうなるんだろう

市場の整理にともなってTOPIXが廃止となれば、それに連動する投信は全て償還ということになりますから、そのようなことはないと思います。

TOPIXの対象銘柄を急に変えてしまうと、指数に連動する投信から、降格となる企業に大量の売りが発生してそれのせいで倒産や業績悪化などが起きる可能性もありますね。株価を担保に資金を調達していることがよくあるようですので。

それと気になるのは、投信がどの企業の株を買うかを、取引所が決めた指数によってある程度自由に決めることができるというのもなんだか奥歯に物が挟まったような気分です。

かといって新規の指数を立ち上げて今後はこちらを利用、TOPIXは旧一部上場企業も含む指数とすると、また話がややこしくなってきますし、その時点で新しい指数が1000とか10000から始まるのもどうかという感じです。

インデックスファンドも旧TOPIXがそのままなら、それ以前に設定されたファンドにはずっと資金が流入し続けることになります。JPX400のインデックスファンドなどを見ていると、大して代わり映えしない新規の指数には大して流入しないことはわかっています。

やはり、ここは大ナタを振るって、時間をかけて段階的に上場企業を減らしていくことになるんでしょう。浮動株調整を導入した時以来の大きな変更になるということですね。まさかこんなことになるとは思いませんでした。