貧乏人でも投資がしたい

パーソナルファイナンスとインデックス投資についての話題がメインです。意見は結構コロコロ変わります。

アメリカ人の金融リテラシーはそんなに高くないな

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資産形成家のいぬデックスです。

Twitterにてこのようなものを見て興味を持ちました。

あとで調べてみると、こちらが画像の出所のようです。(英語)

2018年4月の記事でして、同年3月に調査したと書いてあります。

記事の主旨は年代別で投資の傾向が違うということなのですが、僕のような外国人にとっては別のことに興味が湧きますね。

それはつまり、この図からアメリカ人の金融的常識が透けて見えるような気がするからです。

一万ドルを投資するなら何にする?

質問内容は「もしあなたが1万ドルを非課税で手に入れて、それを以下の選択肢のうち一つに全てを投資できるとすればどれを選びますか?」ということのようです。

1万ドルというとおよそ110万円ですね。ちょっとまとまったお金という感じです。

選択肢は(回答の多い順)

  • 借金返済 27.3%
  • 不動産 13.5%
  • 高金利の貯蓄や譲渡性預金 12.2%
  • 401(k)あるいはRoth IRA 9.9% ※日本における企業型DCとつみたてNISAにあたります
  • 株式 7.2%
  • 子供の教育 6.9%
  • 副業 6.2%
  • 仮想通貨 5.1%
  • 自身の学習 3.2%
  • その他・わからない 8.5%

となっています。

米国人はクレジットカードで借金する

まず驚きなのが、借金を返す(Pay down debt)と答えた人の割合が全世代でダントツだったことです。アメリカ人、借金しすぎ。

図にはさらに「この回答を選んだ人の半数近くが、特にクレジットカードの返済をする」と注釈がついています。

金持ち父さん貧乏父さんを読んだことのある方ならご存知かもしれませんが、多くの米国人はクレジットカードの返済をするために働いているらしいです。

アメリカ人向けに書かれた資産形成の書物には必ず「クレジットカードは使うな」と書いてあります。

日本人としてはクレジットカードくらい使えばええやんと思うのですが、あちらのクレジットカードの使い方は基本的にリボ払いです。詳しく言うと少し違いますが、初回で全て支払えば金利はかからず、持ち越すと金利がかかるようになっているようです。

日本と違って国債の金利が高い米国ではクレジットカードの金利も高く、一般的には20〜25%くらいの金利がかかるようです。(日本のカードだと普通は一律15%)

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VISA USAのカードの一例。Regular purchase APRというのが金利(年率)

これを日常的に支払いながら暮らしているわけですから、アメリカ人の所得が高いと言ってもほとんどが金利の支払いで消えていくのではないでしょうか。

このように借金で首が回らない人が大勢いるせいか、クレジットカード各社はその都度銀行から引き落とすデビットカードやプリペイドカードの普及に力を入れているようですね。

日本では逆に、どうしようもなくお金にルーズな人だけがリボ払いやキャッシングを利用しているイメージです。

米国人は不動産が好き

借金返済の次に多いのが、不動産への投資という答えです。

もちろん一万ドル程度で買えるわけもなく、おそらく頭金にしてレバレッジをかけるものと思われます。

不動産は株式よりも古い伝統的な資産ですから納得のいく部分もあるのですが、全体の13.5%というのはずいぶん多いように思います。

米国人はやたらと家を買い替えてその都度借金をするようですから、そもそも借金に対する警戒心が薄いのかもしれませんね。破産してもすぐ復活してきますし。

全国民にレバレッジがかかっている状態ですから、日本人が勝てるわけないと思いました。(^_^;)

米国人の多くはアドバイザーを通じて株式投資する

さて株式へ投資すると答えたのは案外少なく7.2%です。株式とは言ってもETFも含んでいると思います(おそらく債券ETFも)。

少ない理由は401kでもやっているからというのと、2018年2月にはそこそこ大きな株価の下落があったからではないかと思うのですが、それはさておき、注目すべきなのは添えられた図です。

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約半数が「人間の」ファイナンシャルアドバイザー(FA)を通じて取引を行っているという結果です。米国ではFAの地位が確立されているというのは本当なんですね。

ところでこのFA、自分を通じて売った商品からキックバックを得ることができるようです。つまりハイコストということです。有料でアドバイスはするが、取引は自分でやってくれというタイプの良心的なFAもいるようです。

自分で直接取引しているのは次点で30%前後となっています。ロボアドバイザーは一部の年代で人間FAのシェアを奪っているように見えますが、若い人が使っていないのが興味深いです。あまり普及していないと見ていいかもしれません。

日本ではどうなんでしょうか? 若い世代は自力でやっている人が多そうですが、対面証券で担当営業のいいなりになっている人も大勢いるような印象です。

感想

この記事を見た感想ですが、べつに米国人の金融リテラシーが高いわけではなく、日本人と同程度と見て良いのではないでしょうか。

学校教育で金融リテラシーについてのカリキュラムがあるという話を聞いていたのですが、案外大したことないなという感じです。

日本では日本の、米国では米国の社会システムに流されて生きている人が多いというだけのように思います。

逆に言えば、ほんの少し知識を持つだけで、大多数の人より金銭的に有利な位置に立つことができるということです。

我々としては1.金利は支払わない2.同じものなら低コストな方法で運用する、この2点をしっかり実行していきましょう。